ヒメテントウノミハムシは、保育社図鑑によれば、「個体によっては上翅は全体赤褐色」とされている。9月26日に、上翅全体が赤褐色の個体をいくつか採集したところ、中には、黒地に1対の赤紋という通常の斑紋への移行中にように見える個体がいて、上翅が赤褐色の個体は単に羽化直後のいわゆるテネラル色なのではないかとの疑問が生じた(↓画像再掲)。
そこで、上翅全体が赤褐色に見える個体を9月28日に2頭、30日に6頭持ち帰って、ケースの中に湿らしたティッシュと食餌の葉をいくつか入れて、観察してみた。
厄介なのは、本種は文字どおりノミのように跳ねるため、撮影のためにケースの蓋を外すと跳んで逃げられてしまうことである。最初の2頭は結局どちらも逃げられてしまったが、少なくともそのうちの1頭は採集後4日を経ると通常の斑紋になっていた↓。
一方、9月30日採集の6頭の採集時の画像↓(吸虫管)。
こんどは蓋を開けずに観察しやすいように、透明なケースに入れてみた↓。
3日後の一部の個体の画像↓。通常の斑紋近くまで色が濃くなった個体もいるが、赤褐色のままの個体もいる。
そして5日後の今日は、6頭すべてが通常の斑紋になっていた(↓一部の個体の画像)。
この観察だけで図鑑の記述を否定するわけにはいかない。ただし、上翅全体が赤褐色の個体には、通常の斑紋への移行過程のものが含まれるので、ご注意を。
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