雑駁で生煮えな内容だったが、何とか話を終えることができた。
それに比べて自分の前の二つの講演は、流石によく準備されたものだった。
一つ目は、S藤孝明氏の「コバネガの話」
コバネガは、ジャゴケという湿度の高い場所の岩などに生えるコケを幼虫が食する、最も原始的なガ、とのことである。そのコバネガ数種の生息確認のために、山梨県・神奈川県・静岡県を走り回るという、壮絶な行動力に基づくプレゼンだった。
いつも思うのだが、S藤氏の探究心はとてつもなく、敬意を表さざるをえない。
二つ目は、G松氏による「アオキクスイ物語のその後」
アオキクスイ(とクロキクスイ)という謎に満ちたカミキリムシについて、綿密な調査を行い、これまでに世に出ているわずかな知見を一つ一つつなぎ合わせていく。それでも謎解きは完了しないが、このプレゼンを新たな土台にして、いずれ誰もが認める再採集が実現するかもしれない。そんなことを感じさせるプレゼンだった。
いつもながら、G松氏の情報収集・分析・整理力には、脱帽せざるをえない。
それらと比べると、自分のプレゼンは茶飲み話のようなものだったが、「都市部の里山効果」については、これからも内容を磨いていきたいと思う。
その中で、トラフコメツキ・エチゴキバネハムシダマシ(旧称ニセハムシダマシ)、コケシジョウカイモドキ、フタオビツツキノコムシ、キクイツツキノコムシが、「東京都区部に特異に多く見られる種」として紹介し、これらが何故「都区部に特異に多いのか、それを支える理由(里山効果)を見出せずにいる」という趣旨のことを述べた。
個人的には、山間のツリガネタケにつくというキクイツツキノコムシを観察し、採集してみたい。キクイツツキノコムシをツリガネタケから採集した雑甲虫屋さんを知りませんか?
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