都区部某所調査ネタの続き。
先週の調査で採集して、コチビヒラタエンマムシではないかとした個体は、JUNさんからのご示唆とご協力により、どうやらアカチビヒラタエンマムシらしいことが分かった。幸い♂で、交尾器からコチビでないことが分かったものの、同種の♂交尾器の記録がこれまでないようで、うむーといった感じである。JUNさん、ありがとうございました。
昨日の採集個体の中に、同地未記録のヤセアトキリゴミムシが混じっていた↓。ヤブニッケイの伐採木の裏に潜んでいたもの。
既に日本甲虫学会東京例会などで発表されているとおり、今回の同地の調査では、多くの未記録種が出ている一方で、過去に記録された種で確認できないものも多数のぼっている。すなわち、どうやら甲虫ファウナが相当程度入れ替わっているようなのである。
新たに見つかった種の類型化を試みると、
− 何らかの理由により最近になって侵入し繁殖しているもの。(アヤオビハナノミ、ルリオオキノコがその例だが、昨日の日記で画像を掲げた種の中では、ウスモンガマキスイや、シラホシハナムグリ・キボシコオニケシキスイといった外来が疑われる種もこの類型。この類型に当たりそうな種は多い)
− 一般的には普通種であるのに、何故か同地でこれまで記録されてこなかったもの。(昨日の採集種の中では、カサハラハムシ↓(昨日撮影)がその例であり、クヌギシギゾウムシ、カドムネチビヒラタムシ、ヒメナガニジゴミムシダマシもそれに当たるかもしれない。しかし、どれがこの類型に当たるかの判断には、個人差がありそうだ)
− 都区部ではもともと少ないため、同地でこれまで記録されなかったもの。(昨日の採集種の中では、イチハシチビサビキコリやヤセアトキリゴミムシがこれに当たるだろう)
こうして見ると第一の類型の種が多そうで、要するに、出入りが激しいということだろう。
その一方で、「緑のカーテン」により外からの新たな侵入を阻む作用は、けっして小さくない。リュウキュウツヤハナムグリは少なくとも昨年までは侵入していない(今年はノーコメント)し、個人的には、例えば我が近場でまん延している感のあるシコクフタホシヒメテントウがいないことに驚いている(そんな種は他にもありそう)。
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