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2016年12月07日22:20

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大大図鑑の読後感想その2

 大大図鑑(真の敬意を込めています)の読後感想第二弾。

 楽苦さんがご自身の日記で、希少度を示す★の数の付け方につき、鋭い解説をされている。

 ★の数は、ぱきた2さんが自ら断りを入れておられるように、あくまでも著者の主観である。それは、著者および標本収集先の居住地や主な採集活動場所という特定要因にどうしても左右されるものであり、希少度を万人のために客観的に示すことなどは、そもそも困難である。例えば、本州の普通種の多くは、北見にお住まいのオコックさんにとってけっして「普通の」虫ではないのだ。 北海道の北見にお住まいのオコックさんが普通に採れる虫は、世田谷区の喜多見に住んでいる虫屋(いるかな?)にとってド珍種である場合が少なくないはずだ。

 とすれば、★の付け方として、北北海道だろうが先島諸島だろうが場所を問わず、特定の場所(ある程度広い)に行けば簡単に見つかる種は★一つ、記録がある場所に行ったとしても見つけるのが極めて困難であれば★★★★★、とするやり方があるのだろう。しかし、そんな情報を全国津々浦々について把握することはとても無理であり、これとて客観的な指標を作るのは絶望的だ。やはり★の数は著者の専門家としてのバランス感覚に委ねるしかない。

 さて、本州の中央部にお住まいのぱきた2さんは、セスジナガキマワリとホンドトビイロクチキムシに、★★★を付けておられる。この2種は、東京都区部の虫屋からすれば、間違えなく★一つである。この食い違いが、はなはだ興味深い。

 特に、もともとは南方系であろうセスジナガキマワリが、東京周辺という局地的ないし飛び地的に極めて多く見られるということは、本種が東京に(おそらく人為的に)移入してきたことを示唆しているように思えて仕方がない。物流の大拠点である東京に多い虫には、移入種がザラにいるのだ。

 ただし、このことがホンドトビイロクチキムシにも当てはまるのかどうかは、未だよく分からないのだが・・・。

 ★の数をこんな風に眺めるのも、この大大図鑑の楽しみの一つである。
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