今日届いた月刊むし2月号に、クズクビボソハムシが静岡県に侵入したことを記録する報文が載っていた。
自分は2024年に神奈川県小田原市、2025年に同湯河原町で見つけている(↓画像)ので、湯河原町のすぐ隣の静岡県熱海市には2025年中に侵入しているだろうと確信していた。
しかし、本種の西進は東海道本線に沿って進んでいると考えていたので、距離の長い丹那トンネルは容易に越えられないだろうと予想していた。したがって、静岡県への侵入といっても、熱海市辺りだろうと思ったところである。
ところが、報文を読んで驚いた。2025年中に静岡県の西側である浜松市にまで到達していたのである。どうやら、侵入ルートは東名高速道路らしい。
鉄道ルートでの分布拡大は、線路沿いに繁茂するクズの群落を拠点にして行われるため、徐々に進むイメージである。一方、高速道路ルートでは、虫が移動する車に偶然乗ってしまい、その車によって運ばれるため、分布の拠点が飛び地的に生じることがありうる。列車よりもトラックなどの車の方が、虫が運ばれる機会は多いと考えられるので、分布拡大の手段としては着実さに欠けるが、たまたま条件が整えば、遠い地で新たな拠点ができうるのである。
さて、これで今年は愛知県に侵入する可能性が高まった。
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