「他人の空似」という言葉がある。
月刊むしの報文を見て、上の言葉が虫の世界にも当てはまると思い、2024年6月7日付拙日記で「エサキクロタマムシ」について書いてみた。
さて、月刊むし最新号(2024年8月号)をつらつら読んでいて、また同じような感覚に襲われた。
それが、このカミキリムシ↓。
コブバネゴマフカミキリムシ
Mesosa nomurai。自分はカミキリムシに詳しくないので初めて耳にする種だが、九州から奄美などに分布する南方系のカミキリムシのようだ。
そのコブバネゴマフカミキリの画像↑を見て、「あれま、よく似ている」と思ったのが、フランスのパリとその周辺で採集したことのある、
Mesosa nebulosa 。
このカミキリムシは、ブナの新鮮な枯れ木の中の蛹室内で新成虫が越冬するという生態をしていて、上の画像は、パリのブローニュの森でブナの落ち枝から採集したところである。上の画像ではわかりにくいかもしれないが、Mesosa nebulosaとネットで検索すれば、多くの画像を見ることができる。細かく見れば斑紋パターンに多少の違いが見られるかもしれないが、ぱっと見でよく似ていることは間違いないと思う。
北海道と似た自然環境のパリ近郊で生息する本種の斑紋パターンが、日本の南方系の種とよく似ているとは、エサキクロタマムシと同じような例となった。生息環境がまったく異なる同属の種が似たような斑紋パターンを有するのは、どのような理由によるものだろう。
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