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2023年04月19日19:10

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七里ガ浜海岸についての妄想

 日曜に調査したツヤハマベエンマムシは、結局7頭ほど採集していた。また、クロズハマベゴミムシダマシは1頭だけながら、少なくともこのポイントでは2014年来(おそらく)初めて生息が確認された。
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 近年、この海岸沿いの堤防壁(擁壁)の大規模な改修工事があり、砂浜に重機が入っていたことを考えると、これらの希少種(神奈川県基準)の生息に影響がなかったとすれば、嬉しい驚きである。クロズハマベゴミムシダマシの2014年の採集データを記録した報告(神奈川虫報185号に掲載)でも、この工事の影響について大きな懸念が示されていたところである。

 では、砂浜に大規模な工事が入っていたのにかかわらず、何故さほど影響を受けなかったのだろう。

 おそらく、七里ガ浜海岸の特徴がその理由である。それは、鎌倉・葉山の海岸において、ここだけサーファーの数が多く、それだけ波が荒い、ということである。七里ガ浜海岸は春から秋にかけて波が荒く、サーファー以外に遊泳者の姿はほとんどない。そこが、同じ鎌倉の由比ガ浜海岸や、隣の逗子海岸や葉山の森戸・一色海岸との大きな違いである。そして、その荒波こそが、砂浜に湿気と漂着物をもたらしている。この環境が、七里ガ浜にしかいない虫たちの生息を支えているのではないか。
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 そうであれば、砂浜の工事自体は、これらの虫たちの生息にさほど影響を与えることはない。直ぐに深くなる沿岸の地形が、荒波を作り続けている限り、これらの虫たちは生息を続ける可能性が高いと思われる。

 実は七里ガ浜海岸は、もともと自然度が高くない。16日付の拙日記の画像を見てそう思われた方も多いのではないか。人の足跡は多いし、砂浜は狭く、擁壁が迫っている。しかし、虫の生息は、我々が直感的に感じる「自然度」には必ずしも左右されず、それぞれの事情によって生息を続けたり、または生息が途絶えてしまったりするのであろう。
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