昨夕、4回目のワクチンを接種。幸い副反応を感じていないが、念のため今日はおとなしくしている。
さて、先日(9月29日)の都区部某所における調査で、黒くて吻の長いサルゾウムシがいくつか採れた↓。
それらは体長から、2.5mm以上のグループ(大グループ:左5個体↑)と、2mmまたはそれ未満のグループ(小グループ:右7個体↑)に2分できる。
保育社図鑑によれば、タデ(トゲ)サルゾウムシは2.2-3.0mm(上の大グループに該当)、カナムグラトゲサルゾウムシは1.8-2.2mm(上の小グループに該当)とあるので、まずはその2種を念頭に、さらに検鏡してみた。
すると、いくつか図鑑の記述と合わない点が見出された。
まず、♀の吻の長さについて、タデは「長くて腹部前縁に達する」とある一方、カナムグラは「後胸腹板中央に達する」とあるが、上記大小どちらのグループの♀の吻も、腹部前縁に達するように見える↓。
また、タデは吻が「先方へわずかに広がる」とあり、カナムグラは「先まで同幅」とあるが、吻の先の形状について大小グループの間で有意な違いを見出せない。「わずかに広がる」と言われれば、どちらもそのように見える。
なお、小グループの個体の前胸背板前縁は「中央が浅くえぐられ」ていて、カナムグラについての記述と一致するが、大グループもややぼんやりではあるものの同じように見える。ただしこの特徴に関しては、図鑑ではタデについて記述がないため、両者の区別点にならない。
そこで、両グループの♂の交尾器を取り出してみた。
大グループの個体↓。ちなみに、「昆虫綱 Insecta」のタデトゲサルゾウムシの交尾器画像と同じに見える(本サイトの信頼性の問題はあるが)。
小グループの個体↓。意外にもかなり違った形状をしていた(ただし、このサイズのゾウムシの交尾器取出しは初めてで、きちんと取り出せているか確信はないが)。
今のところ、大グループはタデトゲサルゾウムシと考えられるが、小グループをカナムグラトゲサルゾウムシとするには少々疑問符がつく(特に♀の吻の長さ)。体長差にかかわらず、どちらもタデトゲサルゾウムシなのだろうか。しかし、♂交尾器を見ると、同種ともいえないように思う(♀だけ同種ということはあり得るが)。
ちなみに、これら大小グループの個体は、同じ場所のスイーピングで同時にネットに入ったもので、ホスト植物から判別を試みることは残念ながらできない。
カナムグラトゲサルゾウムシの♀の吻の長さ(図鑑の記述どおりか)と♂交尾器の形状について情報をお持ちの方、ご教示願えましたら幸いです。
ログインしてコメントを確認・投稿する