近所のマンションの植栽をサンゴジュハムシが食害している。その植物は、どうやらハクサンボクということが分かった(6月30日付拙日記は誤り)。サンゴジュと同じ、ガマズミ属である。
食草性の甲虫には雑食のもいるが、ハムシの仲間には特定の分類群の植物に限って食べるものが多そうだ。イタドリハムシやコガタルリハムシ、イチゴハムシなどは、自分が観察している限りでは、タデ科の植物なら食べるが、他には口をつけない。逆の言い方をすれば、サンゴジュハムシは、サンゴジュに限らずガマズミの仲間であれば、何でも食べるのかもしれない。
しかし、植物の分類というのは、本来、人為的なものであるはずである。これらの虫は何故、人間が勝手に行っている分類(失礼)に忠実なのだろう。それは必然なのだろうか、それとも偶然なのだろうか。
ひるがえって、特定の昆虫を捕食する何らかの動物(昆虫を含む)が居るとして、そのような動物は、昆虫の人為的な分類に忠実だろうか。カメノコテントウは、ハムシ科の幼虫しか食べないだろうか。ヨツボシヒラタシデムシは、特定の分類群のガの幼虫しか食べないだろうか。しかし、昆虫の分類は、その「味」とは関係がないように感じる。
もっとも、昆虫を捕食する動物にとって重要なのは捕食対象の「味」ではなく、その生態かもしれない。そして、生態が共通した昆虫は、一般的には近縁の種の場合が多いかもしれない。そう考えると、特定の昆虫を捕食する動物の嗜好性は、結果的に昆虫の人為的な分類に沿うものとなる可能性がある。それでも、食草性の昆虫と植物の分類との「きれいな」関係ほどには、おそらく至らないだろう。
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