昨日のウバタマムシのネタの続き。
日本産タマムシ大図鑑の解説によれば、ウバタマムシと、よく似たサツマウバタマムシとは、小楯板が背面から見えるか否かで容易に判別できるという(見えないのが前者で、見えるのが後者)。
昨日、二子玉川で見つけた、ウバタマムシ↓(画像再掲)
そのアップ画像↓
小楯板が、小さいながらも見えている。
その標本画像↓ 自分の撮影環境では光量が足らず、はっきりしない。
拡大画像↓
これは、「小楯板が見える」ということで良いだろう。とすると、この個体はサツマウバタマムシ、ということとなる。東京都(東日本?)未記録。
もう1頭の方も、小楯板がわずかながら見える。
どの程度まで見えたら、サツマウバタマムシと同定して良いのだろうか?
普通のウバタマムシ↓(鎌倉市産)。小楯板は、まったく見えない。
サツマウバタマムシは中国原産とされているようで(種小名が「雲南」)、中国南部とインドシナ半島に分布し、日本には4亜種が生息するとされている。ただし、本州では、タマムシ・ハンドブックによれば和歌山県からしか記録がないのかもしれない。
仮に昨日の採集個体(特に一つめの個体)がサツマウバタマムシとすると、前胸背板の形状から、九州・四国・本州に分布する亜種とは異なるように見える。とすると、中国あたりから直接移入してきた可能性が高いのではないか。
2頭とも♂だったので交尾器も抜いて鎌倉市産♂の交尾器と比較したりもしてみたが、明らかに違っている、ということはない。これ以上は、専門家に尋ねないと進めないようだ。
鎌倉市産(ウバタマムシ)
今回の個体その1(小楯板がはっきり見える個体)
今回の個体その2(小楯板がわずかに見える個体)
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