また熊本が地震でたいへんですね。前回の震度7のときは、米国赴任中でした。
さて、土曜日に駒場野公園で1頭だけ採ったキノコゴミムシダマシは、ツノボソではなくヒラツノでないか、とのご指摘を米屋さんと楽苦さんからいただいた。
そこで、過去に自分が採集したツノボソキノコゴミムシダマシ2個体(♀:目黒区産、♂:神奈川県丹沢産)を掘り起こして、比較してみた。
すると、確かにツノボソとは全く違っていた。
これが、目黒区(東工大構内)産ツノボソ♀(2013年採集)↓
次いでこれが、神奈川県の清川町(丹沢)産ツノボソ♂(2023年採集)↓
そして、今回の採集個体(目黒区(駒場野公園)産)↓(おそらく♀)
今回の個体は前胸背や上翅の点刻がより細かく、そのためツヤがあるように見える。また、体型は細めである。さらに、上翅の条溝は、ツノボソが深いのに対して、今回の個体は中央辺りでは浅い。
自分はヒラツノキノコゴミムシダマシをこれまで見たことがないのだが、大大図鑑を参照すると、なるほど、これはヒラツノだろう。
ヒラツノであれば、おそらく東京都未記録である。お隣の神奈川県では、丹沢や箱根などの山間からしか記録されておらず、他の地域でも、平地の市街地内で採れるような虫なのだろうか?
一方、大大図鑑には、ヒラツノは「エビタケやマンネンタケに集まる」とあり、今回の個体は確かにマンネンタケから採れた。やはりヒラツノで良いのだろう。
とすると、土曜日の駒場野公園の調査では、自分は夏涸れで虫が居ない中をたった2個体だけ採集して持ち帰ったのだが、それが東京都未記録種と東京都区部未記録種であるらしいこととなったわけである。昆虫採集は、深い・・・
楽苦さん、米屋さん、ご指摘をどうもありがとうございました。
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