東京都区部の城南地区では、ナラ枯れ現象は過ぎ去った。おそらく東京都区部全体でもそうだろう。
ナラ枯れのおかげ?で、一時は虫たちが賑わいを見せ、見慣れない虫までいくつか出現したが、今や伐採されたコナラの太い倒木がただ朽ち果てていくばかりである。
その一方、ナラ枯れを契機に湧いたかのように多くの姿を見せた虫が、今もそのままの勢力を保っている例がある。
その代表的な虫が、ルリオオキノコである(↓4月22日・24日東京科学大学構内にて撮影)
この虫は、目黒区内ではナラ枯れ以前は見ることがなかった。今般の皇居の調査でも毎年多数の個体を確認したが、今調査の前までは皇居から未記録であった。
ルリオオキノコは、自分が見るところ、クジラタケというキノコに付く。この虫をナラ枯れ以前に見かけなかったということは、クジラタケ自体がナラ枯れ以前には生えていなかったのだろうか。キノコに注目していなかったため、自分には分からない。
とすれば、ルリオオキノコの消長は、クジラタケの消長次第かもしれない。ナラ枯れ後、クジラタケは引き続き勢力を保っている。しかし、もしもこの先その勢力が弱まれば、ルリオオキノコも数を減らしていき、ナラ枯れ以前の状況に戻る可能性がないとは言えない。
なお、同じクジラタケをホストとするクジラタケツヤツツキノコムシも、ルリオオキノコと同様の状況にあるが、この先の運命も同じなのだろう。
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