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2024年01月13日19:22

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外来種について(その7)

 外来種が移入してきた後に分布を広げる速度と範囲は、当然のことながら種によって違っている。

 甲虫ではないが、キマダラカメムシが長崎の出島に移入してきたのは18世紀のことらしい。その後20世紀半ばくらいまでは長崎県にとどまっていたようで、20世紀後半に次第に周辺県に分布を広げていったようだ。自分は2010年の下関出張時に初めて出会った(その時のmixi拙日記(2010.7.8付)へのふさひげさんのコメントによれば、岡山県でも増えていたようだ)のだが、今や東京都でも大繁殖を遂げている。キマダラカメムシが東進を始めるきっかけは、何だったのだろう。

 最近東京都で目立つ外来種と見られる甲虫に、モンクチビルテントウとヨツモンカメノコハムシがいる。両者とも本州初記録は静岡県ではなかったか(前者は2011年、後者は2008年?)と思うが、どちらも既に相当広い地域に分布を広げているようで、特にモンクチビルテントウは拡散が速い(自分は2013年に東京都区部で初見している)。その一方、1984年に東京港で見つかり、東京都区部では普通に見られるクモガタテントウは、分布をあまり広げていないようで、神奈川県では記録が少なく、静岡県甲虫目録(2020年版)には載っていない(ただし、大阪府では普通に見られるそうである)。

 2016年に港区三田で初めて見つかったクズクビボソハムシは、どうだろうか。多摩川越えを確認したのは2020年のこと。岩〇氏は昨年(2023年)町田市(東京都)で初めて見つけたと東京例会で口頭報告しておられ、それを聞いて自分は分布拡大の歩みは意外に遅いものだと思ったが、そんなものなのかもしれない。神戸の方でも見つかったそうだが、その後の状況はどうなっているのだろう。

 また、外来種の侵入経路や侵入のタイミングは一つとは限らない。ユーカリハムシは大阪でも東京でも見つかっているが、侵入経路は別々なのだろう(クモガタテントウの大阪の例もそうなのだろうか?)。ただし、東京都区部ではかなりの距離をもって点在しているユーカリそれぞれにユーカリハムシが居る例があるので、大きい体でありながら移動可能距離は結構長いのかもしれないと思う。

 さて、外来種のネタはそろそろ尽き気味である。次に、定着しなかった外来種について書こうと思う。
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