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2024年01月12日21:51

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外来種について(その6)

 次なる考察対象は、外来種?のいろいろ。

 アカサビシギゾウムシは、東京都港区三田の大学構内で2017年に見つけたのが、東日本初記録となっている。

 本種はもともと九州・沖縄から記録され、本州では西端の山口県からのみ記録されていた。最近になって、確か愛知県から記録されたと記憶している。いずれにしても、九州などから遠い東京都区部にごく局所的に姿を現わしたのは、人為的作用による移入ではないか、というのが偽らざる第一感である。

 一方、本種は数を増やす傾向が一向に見られない。2017年の最初の発見以来、タブノキの多い皇〇やその周辺で探しているが、今のところ同じ大学構内でしか見られない。他の人が見つけたという報も聞かれない。

 そもそも、外来種が注目されるのは、移入先の地域の生態系に悪影響を及ぼすリスクがあるからであろう。アカサビシギゾウムシの場合は、仮に人為的な移入による外来種であるとしても、細々と局所的な生息を続ける限り、東京都の生態系に影響をほとんど与えていない。あたかも「持続的な偶産」にとどまっている状態である。

 外来種の例としてたびたび取り上げられるブタクサハムシはどうだろう。本種は1996年に千葉県で初めて見つけられたという。その後、数と分布域を拡大させ、今や我が近所の空き地でも、多摩川の河川敷でも、オオブタクサで多数繁殖している。

 しかし、ブタクサハムシの食草は、主にブタクサとオオブタクサであり、いずれも外来植物である。そうであれば、本種自体は地場のもともとの生態系に何ら影響を与えていないことになる。本種は栽培植物であるヒマワリも食害することから害虫に指定されたとのことであるが、ヒマワリへの食害だけでは地場の生態系への悪影響とは言い難いであろう。そんなことを考えつつ「侵略的外来種ワースト100」なるリストを見てみると、オオブタクサは入っていたが、ブタクサハムシは入っていなかった。オオブタクサを食べるブタクサハムシは、生態系保護の観点からはむしろ益虫か。

 外来種の考察、まだ続ける予定。
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