(新ネタがないので、これから今年の回顧ネタが増えてきます)
今年の虫採りの中で嬉しかったことの一つに、職場キャンパス内でアカサビシギゾウムシの追加個体が得られたことがある。
アカサビシギゾウムシは、九州・沖縄に分布し、本州においては自分が一昨年4月に職場で1頭見つけるまでは山口県でしか記録のなかった虫である。
食草であるタブノキがキャンパス内には大木を含めて数本生えているので、1頭目はけっして偶産とは思えなかったが、2頭目が見つかったことでキャンパス内に定着していることが確信することができた。
それにしても、どういう経路でここにたどり着いたのだろう。いつ頃から生息しているのだろう。疑問は尽きない。
アカサビシギゾウムシの見つけ方は、実を掬うのではなく、花を掬うことである。東京には植栽・自生を含めてタブノキはたくさんあるが、ホシベニカミキリが出る前の花の時期(都区内だと4月下旬)に、タブノキをスイープする甲虫屋は少ないだろう。しかし、この場所に居るのなら、きっと都区内の他の場所にも居るはずである。渋くて良い虫なので、誰か挑戦しないものだろうか。
東京都区部は意外と広く、自分が手を付けている地域はそのうちのごく一部に過ぎない。都区部のいろいろな場所で密に虫を探せば、まだまだ意外な虫が見つかるに違いないと、いつも思っている。ただ、都区部採集の難点は、効率が悪く、人目を気にしなければならず、けっして心地よい採集とは言えないので、特別な場所の調査採集は別として、普段から採集を行っている人は残念ながらあまりいないのである。
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