台風が過ぎて東京は残暑がぶり返しているが、朝晩はすっかり秋の気配。もう9月である。
一昨日、アオドウガネが自宅前の路上にうずくまっていた。
数年前は当たり前の光景だったが、この7月下旬の米国からの帰国後に近所の路上に転がっているのを見かけるのは、コフキコガネの方がアオドウガネよりも多かった。それだけアオドウガネの数が減ったのである。
今思えば、アオドウガネは、フランスから帰国した2008年とその翌年あたりが我が近所(目黒区)ではピークだったのかもしれない。それこそ、街の中の植え込みのどこにでも見られ、成虫の発生は9月になっても延々と続いていた。
そもそもアオドウガネは、自分が小さい頃は近所で見ることのないコガネムシだった。大田区が1996年に行った調査では、アオドウガネは海岸近辺でぽつぽつと記録されているくらいだったので、自分は首都圏のアオドウガネは海路を通じて遠方から移入したのだろうと考えている。それが、2000年代後半に大繁殖し、少なくとも近所では今になってようやく落ち着きを見せているところだろう。このアオドウガネの繁殖と同時に、かつて普通に見られたドウガネブイブイが激減してしまった。生態の似たアオドウガネと競合して駆逐されてしまったとの印象があるが、アオドウガネが減ってきてもドウガネブイブイの方はもう復活はしないかもしれない。
アオドウガネの例のように、遠方からの移入種(外来種)は、国外からか国内からかは問わず、新たな土地で一時的に大繁殖することがあるようである。固有の天敵がいない、などの要因があるのだろう。米国東部の首都ワシントン近郊では、ジャパニーズ・ビートルと呼ばれるマメコガネが今も目だってはびこっている。これでも落ち着いた繁殖ぶりであるとすれば、かつて移入後にあったであろう一時的な大繁殖のころには、人々が恐れをなすほどの夥しい数が発生したことは、想像に難くないところである。
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