今日は、外来種であるオオダイコンサルゾウムシの調査。
オオダイコンサルゾウムシは日本では九州からのみ記録がある種である。2024年5月に川崎市側の多摩川河川敷で1頭だけ見つけ、昨年(2025年)春は川崎市側だけでなく東京都側でも多く見られたが、それでも狭い範囲だった。
こうした採集・観察結果ついては本州初記録とすべく、報文を共著で作成中である。しかしその作業が遅れており、再び成虫の活動期である春が訪れてしまったので、追加調査をしている、という次第である。
午前中は、二子玉川(東京都世田谷区)へ。この辺りは、昨年4月16日に探索したが、1頭しか見つけられなかった。今回は、まずは目に付いたハマダイコンの小群落をスウィープ(画像↓の奥は二子玉川駅)
1頭だけ、ネットに入る。
河川敷の草地のハマダイコンからも、3頭ほど採れた。
昨年と比べると、セイヨウカラシナが少ない。そのかわり、ハマダイコンが土手だけでなく河川敷にも進出している印象を受けた。いずれ河川敷のアブラナ科の植物はハマダイコンに優占されてしまうのだろうか。
なお、二子玉川の河川敷から少し内地に入ったところに二番土手があるが、そこのハマダイコンからは見られなかった。
午後は、川崎市側の等々力緑地に近い河川敷へ。
土手のハマダイコンをスウィープしてみたが、1頭だけしか採れなかった。
河川敷に入ってセイヨウカラシナやハマダイコンをスウィープして数頭得たが、思ったより少ない印象。それでも、昨年よりも増えていることは間違いない。
試しにナズナもスウィープしてみたが、在来のダイコンサルゾウムシが採れるのみで、オオダイコンサルゾウムシは見られなかった。ナズナはオオダイコンサルゾウムシのホストとしては小さ過ぎるのだろう。
本日の採集・観察結果。
- 昨年より確実に増えているが、爆発的な増え方はしていない。
- 昨年はほとんど採れなかったハマダイコンから採れる。そのハマダイコンは、土手だけでなく河川敷内も入り込んでいて、アブラナやセイヨウカラシナにとって代わる勢いに見える。
- ナズナからは採れない。
- 河川敷から内陸部には未だ進出していないようだ。
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