日本甲虫学会の定期刊行誌さやばねN.S.の最新号に、スエヒロタケホソツツキノコムシを栃木県、群馬県、神奈川県から記録する短報が載っていた(↑スエヒロタケホソツツキノコムシ@千代田区の画像)。
この虫は従来「少ない」(川那部, 2004)と考えられていたが、最近は増えつつあるのかもしれない。自分は神奈川県に加えて昨年は皇居を含む東京都区部でも見つけていて(
東京都では東京都区部では未記録)、さらに山梨県の大峠でも採集した(酷似した別種かもしれないが:2025年9月7日付拙日記参照)。
特定の甲虫が最近増えているとすれば、第一感としてナラ枯れとの関連を思いつくところだが、スエヒロタケホソツツキノコムシは河川敷のオニグルミでも多く見られるので、一概にナラ枯れが増加の原因とは言えないように思われる。
さて、冒頭に言及したさやばねN.S.の報文は神奈川県を含む3県からの初記録として報告されたものだが、神奈川県についてはこの4か月前の神奈川虫報で自分が県初記録を報告している。記録の元となった採集データの時点も、自分の方が2024年とさやばねN.S.の2025年よりも早い。しかし、さやばねN.S.のような全国誌の方が神奈川虫報といった地方誌よりも多くの人が目を通すとすれば、今後本種の神奈川県の記録についてはさやばねN.S.の方が引用されることとなるかもしれない。些細なことかもしれないが、こういう場合は執筆者に対して何らかのクレームを行うべきであろうか。
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