神奈川昆虫談話会のS氏は、甲虫全般に詳しく、たいへん信頼できる人物であり、県RDBの甲虫類の更新作業を担当されている。そのS氏によると、「普通種と考えられているハマベオオヒメサビキコリの神奈川県の記録は、その多くがイズヒメサビキコリの誤同定である可能性が高い」とのことである。イズヒメサビキコリは、県RDBで絶滅危惧�粁爐箸気譴討い襪里世�、あらためて検証すると、実は各地で確認されているというのだ。一方、ハマベオオヒメサビキコリの県内の確実な記録は、一例しかないという。
自分はイズヒメサビキコリを未採集であり見たこともないと思っていたが、実は既に採集している可能性が高い、ということである。
イズヒメサビキコリは、ウェブサイト「日本産コメツキムシデータ」に標本画像がない。しかし、イズヒメサビキコリはハマベヒメサビキコリの亜種であることから、外見は似ているのだろうと自分は考えていた。そのハマベヒメサビキコリの標本画像を上記ウェブサイトで見ると、前胸背の側縁の後端が狭まっておらず、自分の手元のハマベオオヒメサビキコリと思っている個体(前胸背側縁の後端は狭まる)とは明らかに違うと感じていた。ところが、これらの種は、実際には前胸背の形状では判別できないようなのである。
やはり、決め手は♂交尾器の形状なのだ。
自分はハマベオオヒメサビキコリを過去2度採集しているつもりでいる。
まず、横須賀市佐島(2019年11月9日)で見つけた個体(未発表)。
なんと、この交尾器は、S氏から送られてきたイズヒメサビキコリの交尾器と一致した。イズヒメサビキコリだったのである。実はこの個体を日記にハマベオオヒメサビキコリとしてアップしたときに、米屋さんから「まだら模様の斑紋が特徴的」という趣旨の控えめなコメントをいただいている。まさに慧眼であった。
一方、先日、横浜の中心地(横浜市中区海岸通:大さん橋近く)(2025年10月8日)で見つけた個体。幸い♂で、交尾器を今日抜いてみた。
これは、どちらかと言えば、S氏から送られてきたハマベオオヒメサビキコリの交尾器の方に似ていた(側片先端部分の形状の違い)。では、この個体は、ハマベオオヒメサビキコリなのか?(現在、S氏の見解待ち)。
万が一そうであれば、街の中の採集って、馬鹿にならない。
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