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2024年01月18日19:45

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皇居のハナムグリ類3種の新記録

 日本甲虫学会の会誌である「さやばね」の最新号が届いた。そこに、ハナムグリ3種の皇居新記録となる報文が載っている。その3種とは、シラホシハナムグリ、リュウキュウツヤハナムグリ、クロカナブンである。

 そのうち、リュウキュウツヤハナムグリとクロカナブンについて個人的にコメントしたい。

 まず、リュウキュウツヤハナムグリについて。この種は、コロナ禍前の2010年代終わりごろには、東京都区部城南地区では既に普通種並みに増えていた。その一方皇居内では、広範にトラップを仕掛けているのにかかわらず2021年から2022年まで全く見られず、あたかも外からの侵入を防ぐ目に見えないバリヤーがあるかのようだった。それが、2023年になってようやく少数ながらも見つかった。シラホシハナムグリと比べて侵入を遅らせた理由は何なのか、興味深い。リュウキュウツヤハナムグリは、クヌギ・コナラの他にシラカシの樹液を好むが、皇居内にシラカシがないことが関係しているのだろうか。

 次いで、クロカナブン。これが皇居内で見つかったのは、個人的に驚きだった。クロカナブンは東京都区部を離れればさして珍しくないと思われるが、都区部城南地区では自分はこの15年来、生体を1頭も見たことがない(唯一、自分が目黒区内で見つけた個体↓。2009年7月30日付拙日記に載せているが、わりとあっさりした書きぶりで、このときはこれほど都区部内希少種とは思っていなかったのだろう)。
フォト

 皇居の個体は偶産とは言わないまでも、場所柄きわめて珍しい記録となるのではないか。ただし、自分が小さい頃は目黒区内でときどき見た記憶があるので、細々と生き延びているということだと思う。

 ところで、これらハナムグリ類の調査は、主に18基のトラップ(バナナによるノムラホイホイ)を用いて行われているが、トラップの取り外し・再設置は、メンバーの中の若手が担当している。メンバーの集まりが悪い調査時には、実質的に独りでトラップの上げ下ろしをしなければならず、夏の盛りの頃などはたいへんな重労働となる。実にご苦労なことである。
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