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2021年03月13日17:33

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キタエンマハバビロガムシ?

 オコックさんが、最近日本から初めて記録されたキタエンマハバビロガムシ Sphaeridium lunatum について日記で書いておられた。これまでエンマハバビロガムシ S. scarabaeoides と混同されていたという。

 そのElytraの論文によれば、キタエンマ S. lunatum もエンマ S. scarabaeoides と同様に欧州に混棲しているという。

 自分はフランス・パリ近郊で、ハバビロガムシを2個体採っている(↓画像1枚目:♀ 2007年7月1日、画像2枚目:♂ 2008年5月5日)。
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 これらは、てっきりエンマハバビロガムシ S. scarabaeoides と思っていた。自分が頼りにしていた図鑑↓には、S. scarabaeoides しか載っておらず、欧州の甲虫の多様性の低さから、自分が採集したものも当然図鑑に載っている種と思ったのである。
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 その2個体を取り出してみる↓。前脛節を見ると、♂♀のようだ。上翅後端近くの紋を見ると、どうもどちらもキタエンマ S. lunatum っぽい気がする。
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 腹側にして、肢の紋様を見てみる↓(上の画像と左右逆)と、特に♂個体は紋があるように見えるが、そうであるとするとエンマ S. scarabaeoides か? しかし、はっきりしない。
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 そこで、♂個体を軟化して、ゲニを取り出してみる↓。(両種のゲニの形の違いは、オコックさんの日記をご参照ください)。
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 少し壊してしまったが、ゲニ先端は幅が広く、キタエンマハバビロガムシ S. lunatum の方に一致するようである。

 であれば、♀個体の方も、S. lunatum であろう。

 オコックさんの日記のおかげで、かつての採集個体を見直す良いきっかけとなった。
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