夏休みらしい話題として、クワガタムシ事情について。
日本では、夏場のクワガタムシ採集といえば、クヌギやコナラなどの樹液採集が頭に浮かぶ。フランスでは、樹液の出るナラの木はとても少ないものの、樹液さえあれば何らかの甲虫の姿が期待でき、夜にはパラレリピペドゥスオオキクナイクワガタが付いていることも少なくなかった。
では、米国では?
幹からにじみ出ている樹液はそもそもとても少ないが、その樹液に甲虫が来ている場面には、この夏の間、一度たりとも巡り会っていない。残念ながら夜間に確認することは多く経験していないが、夜間といえども樹液酒場になっている気配(甲虫の残骸が根元に落ちているなど)はまったくない。フランス以上に樹液採集に厳しい環境である。
樹液には場合によってはアリやショウジョウバエの仲間、さらにはハチがたかっているのを見るので、樹液は虫に対する何らかの誘引効果を一応は持っているらしい。しかし、甲虫はケシキスイすら見かけないのは、どういうわけだろうか。
次に、大木の立枯れや切り株。立枯れや切り株は、ナラであろうと、ブナであろうと、その根元を舐めるようにチェックして、クワガタムシの生息の痕跡を探している。フランスであれば、時にはヨーロッパミヤマクワガタの♀の○骸が部分的なりとも見つかったりしたものだった。
ところが、当地米国では、大きなツノクロツヤムシの○骸はしばしば目にするものの、クワガタムシはカプレオルスミヤマもパラレウスオオキクナイも、ごく一部の特定の立ち枯れ・切り株を除いて、ほとんど目にすることはない。ましてやエラフスミヤマクワガタについては、影も形もない。
先日撮影した、ブナ立枯れの根元で見つけたもの。ツノクロツヤムシ↓。こういう場面は至る所で多く見られる。
ノコギリカミキリの仲間↓。
ワシントン近郊では、そもそもクワガタムシが少ない(ルリクワガタとツヤハダクワガタを除く)としか言いようがない、というのがこれまでの結論である。
ログインしてコメントを確認・投稿する