都区部某所の調査で感じたもう一つのことは、調査結果は意外と調査員の個性に左右される面があるのではないか、ということである。
同じ場所を複数人で調査していると、採集ポイントや採集方法について、互いの「棲み分け」が自然にできる。そうすると、それぞれの採集対象が異なるものになりやすく、採集結果にそれぞれの個性が反映されるようになる。
調査者の個性は、調査結果に意外と無視できない影響を与えているように思う。今回の調査者の構成はこれまでの調査と大きく変わった(私をはじめ初参加者が多数)ため、調査における目の付け所や採集の仕方が、これまでと多少とも異なるものとなったと考えられる。
今回の調査で新産種が意外と多く見つかった一方で、既に記録されている種で今回見つからなかった種も少なくなかったのは、昨日の日記に書いた「虫の出入り」という要因のほかに、調査者構成の変更という要因にも拠ったのではないか。
特に私は、「都区部で珍しくないのに当所でこれまで記録されていない種」を敢えて探す、ということに努めた。例えば、クロクシコメツキやコスナゴミムシダマシ、セマダラマグソコガネなどである。このような調査態度の良し悪しはさておき、多数の新産種発見に寄与することにはなったと思う。
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