自分はクワガタムシから虫の世界に入った。今は、とりあえず甲虫屋を名乗っている。
甲虫の種群の中で自分が好きなものから挙げるとすれば、一にクワガタムシ、二に糞虫、そして三にゴミムシダマシである。
ところが、自分が実際に採集している種群は、好きな種群とはまったく比例していない。マイ・フィールドで見られるもの、採れるものから採っているので、仕方のないことであろう。その中で特に、最近はゾウムシの仲間が多くなっているように感じる。神奈昆のY田氏(ゾウムシ屋)から、「もうすっかりゾウムシ屋」と言われる始末である。
その理由としては、ゾウムシの仲間は意外とフロンティアがあるからではないかと思う。自分が採集した個体の中で、未記載種、日本未記録種、または地域的に珍しい種がいくつかあるが、それらの中ではゾウムシの仲間が圧倒的に多い。
ゾウムシ種群は甲虫の中でも大きなファミリーであり、同定に難しい種も少なくないことから、自分は数年前までは「ゾウムシは老後の楽しみ」として深く追究しなかった。そのことに照らして今の状況を見ると、自分はすっかり「老後」に入ってしまったようである。
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