仕事と私用が一段落したので、午前中から永田町の国会図書館に行ってきた。
主目的は、手元のツチゾウムシ(Trachyphilus)属個体の同定のために、「The Insects of Japan」第4巻を借り出して調べること。その他の資料集めも行った。
必要資料の借り出し、読解、必要部分の複写などで、結局館内に4時間も滞在した。館内のレストランに初めて入って、遅い昼食をとった。
用務終了後に館外に出て、撮影。↓画像中央のケヤキの幹に腕を伸ばして樹皮をめくると・・・
いきなりチビタマムシ。
おそらくヤノナミガタだろうが、♀っぽいので確定同定ができないかもしれない。いずれにしても、「国立国会図書館」ラベル。
さて、ツチゾウムシ属個体の精査はこれからだが、今のところの考察状況。
都区部某所産の1頭は、リシリツチゾウムシ
Trachyphilus rishirianus で良いと思われる。奇数間室が隆起し、奇数間室だけに立毛があるのが特徴的。貯精嚢(本書は受精嚢でなく貯精嚢という用語の方を使っている)の形状も、破損したパズルを頭の中で組み立てると、本書の図にほぼ一致してくれた。
都区部某所産のもう1頭は、ナミツチゾウムシ
Trachyphilus vulgaris で良いと思われる。貯精嚢の形状が幅広くU字状をなしているのが特徴で、他に否定する要素は今のところ見当たらない。
目黒区(東大駒場)産の4頭も、ナミツチゾウムシだろう。貯精嚢の形状が本書の図よりももっと幅広いU字状だが、個体変異の範囲内と思われる。
軽井沢産の1頭も、ナミツチゾウムシと思われる。貯精嚢の形状(基葉という部分がやや短い)が、何とか個体変異の範囲内に収まるのではないか。上翅の立毛の様子も上の個体と特段変わりはない。しかし、この個体についてこれ以上の判断は棚上げにしておく。
一つだけ、個人的なコメント。
上翅の立毛については、本書はリシリツチゾウムシもナミツチゾウムシも両種同様に、「先端に向かって弱く広がって(太くなって)いる」(英文の和訳)と形容している。一方、自分の見立てでは、リシリと思われる個体の上翅の立毛は、むしろ「強く」広がっていて、両種(と思われる個体)の立毛の形状は明らかに異なっている。
リシリと思われる個体の立毛↓。
ナミと思われる個体の立毛↓。
本件、明日のネタにつながっていきます。
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