神奈川県のレッドデータ調査において、自分が最も貢献できそうなのは、和名のないシバンムシ Hadrobregmus ishiharai(県RDB2006年版で情報不足A) を県内で90年ぶりに採集したことかもしれない。
2022・23年にそれぞれ2頭・1頭を採集したときは種が分からず、また、H. ishiharai という種をそもそも知らずにいた。本種であることが分かったのが、今年3月に本種の記載文を得てのことだった。
2022・23年はいずれも11月下旬に箱根で採ったので、今年も追加採集しようと11月を心待ちにしていたのだが、結局12月初めに箱根を訪れて、予想外に多く(11頭)採ることができた。
本種は、京都府の貴船で1961年に採集された♂1個体を基に記載された。記載の際には、1930年の箱根産の♂2個体も検視されたとのことだが、それらは肢のほとんどを失っているなど損傷が大きかったそうだ(そのためパラタイプに指定されていない)。その他の採集記録はあるのだろうか。また、♀個体は見つかっているのだろうか。自分が採集した14個体中、交尾器を調べた13個体は、あろうことかすべて♂だったのだ(残り1個体は未検)。
自分が採集したのはいずれも妻との旅行中のごく短時間の探索によるものだったことでもあり、報文を書く前に、採集現場をもう一度訪れておきたいと思っている。
ログインしてコメントを確認・投稿する