(訂正)昨日の日記でムナクボヒラタケシキスイとした個体は、ヒメヒラタケシキスイでした。
さて、シバンムシ手持ち個体探索ネタの続き。
一昨年と昨年、箱根テラスのケヤキ樹皮下で採ったシバンムシ(拙日記2022年11月22日付・2023年11月21日付参照)、暫定的にナガイムナクボシバンムシ Hadrobregmus nagaii としていたが、実は同属の H. ishiharai という種(和名なし)が1930年に「箱根」で採れているので、少々気になっていた。西田氏の文献のおかげで H. ishiharai の記載文に辿り着くことができたので、手元の個体を検視してみることとした。
まず、生態画像(一昨年・昨年の順)。
昨年の個体の頭胸部の腹側↓。
前胸腹板の中央の縦隆線が、H. nagaii では真ん中あたりで途切れる一方、H. ishiharai では後縁まで貫くという。上の画像を見ると、H. ishiharai の方の特徴を示している。
こうなったら、是非とも♂交尾器を見る必要がある。
一昨年の2個体↓。
♂の触角の先端節は前節の1.5倍の長さとあるので、上の画像の左個体が♂っぽい。そこで、軟化して腹部を抜き、交尾器を取り出してみた↓。
記載文の図と左右が逆(すなわち、ventral view)だが、形状が一致。
ということで、H. ishiharai の方だった。神奈川県からは、記載文にある1930年の箱根の2♂しか記録がない。
しかも、H. ishiharai の♀はもしかしたら全国的に記録がないかもしれない。自分がこの大きさのシバンムシの交尾器を抜くと体を壊してしまいがちなので(上記の♂個体も触角を破損(涙))、♀かもしれない個体には恐くて手を出せなくなってしまった・・・
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