一昨年あたりから、東京都区部にカシノナガキクイムシが進出して、緑地公園・寺社・大学構内などのコナラやカシに害を及ぼしている。
ところが、自分が観察している範囲では、実際の被害は今のところさほど目立ったものではない。昨年フラスを大量に噴出していた木が、今年になってフラスをほとんど出さず、部分枯れを生じこそすれ、見た目は健全さを保っているケースが少なくないのだ。
林試の森公園のアカガシを昨年夜間に撮影したもの↓。これだけのフラスを出して入れば、死活問題だと思ったのだが……
今年になると意外にもフラスは全く見られず、元の健康状態に戻ったように見える↓。
隣町(八雲)の氷川神社のアカガシの古木を昨年と今年撮影したもの↓。やはりフラスは激減している。
緑地によっては、予防的観点もあってか、カシナガの害に遭った木を早いうちに伐採してしまう例も見られる。しかし、自分が日ごろフィールドとしている場所では、いずれも伐採されることもなく今日に至っている。
もっとも、昨年は何でもなかった木が、今年になってフラスを多く噴き出している例も少なくない。しかし、それらについても、樹木側が何とか耐え抜くように思える。
というわけで、カシナガの被害 → 立枯れの増加 → 珍しい虫の一時的な増加、といったことは、我が近場ではあまり「期待」できないようだ。
シラカシの樹液の中で息絶えているカシノナガキクイムシ↓。
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