コガタルリハムシは河川敷では多数見られるが、都区部の市街地内では意外と珍しいのではないかと思っているのだが、どうだろうか。
そのコガタルリハムシは、自分が勝手にフィールドとしている東工大キャンパスでは、非常に狭い範囲で局所的に生息している。以前はその一角のスイバだけでなくギシギシにも見られたが、今やギシギシはイチゴハムシが優占し、数株のスイバに追いやられている。
コガタルリハムシは、成虫で越冬し、越冬後に交尾・産卵して、春の間に次の世代にバトンタッチするという生態をしている。
ところが、この場所では越冬明けの成虫を見かけたことがなく、4月に幼虫が出現して初めて生息を確認できるという状況にあった。自分にとって、越冬明けの成虫の消息は、謎であったのだ。
春らしい陽気となった昨日、伸び始めているスイバでコガタルリハムシの越冬成虫がいないか探したが、見つからない。
すると、そのわきの歩道上に・・・
時期的に、越冬成虫で間違えない。土中から出てきたところなのか、地面上を歩いていた。
よく見ると、もう1頭いた。お分かるになるだろうか↓。
後方の1頭は、前方の1頭を追いかけているようで、その差がぐんぐん狭まってきた。
そして、スイバに到達すると、2頭とも寝際に潜り込んでしまった。
今に葉に登って交尾をするのではないかと暫く待ってみたが、姿を現さない。
少し時を置いて根際をまさぐってみると、この2頭は交尾をしていた。交尾態勢がすぐに解けてしまって、画像を撮ることができなかったのが残念。
これまでも3月中に越冬成虫を探してきたが、こんな風に見つかったのはこれが初めて。もともと少ない生息群の2頭が、ちょうど地面上を移動中のところを見つけたのは、きわめて幸運だったのだろう。交尾行動は通常は葉上で行われるのだが、今回のように根際で行われるとすれば、これまで見つからなかったことも頷ける。
この場所でコガタルリハムシの越冬成虫が見つからなかった謎が、偶然にも解けたような気がする。
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