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2015年10月30日10:13

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FNの在り処

 オコックさんがゴミムシの越冬場所を話題にしておられた。虫が落ち着く場所は「微気象」と深く関連しているとのことであるが、それを具体的に突き止めて採集に生かすとなると、一筋縄ではいかないようである。条件がまさに微妙なのであろう。

 「虫の居どころが悪い」というのは、機嫌が悪いことを意味するが、確かに虫屋の場合は、「虫の居どころが悪い(=思ったところに居てくれない)」と、機嫌が悪くなる。ここぞと思った場所で見つからないと、「ち気象」という雑言でも吐きたくなる。もちろん、腹の虫の居どころではなく、野外の虫の居どころのことである。

 さて、こちらの話題は、「虫の居どころ」ではなく、品が落ちる話で毎度恐縮ながら、「FNの居どころ(在りか)」について。

 FN虫を採集しようとするならば、動物のFNの在りかを見つけ出さなければならない。牧場での採集でない限り、どの動物がどのあたりにFNを落とすかを見出すには、経験の積み重ねによって、まさに動物的な勘を磨くしかない。

 犬のFNの場合は、容易である。公園や河原の犬の散歩道が主な捜索場所になると思うが、決まって入り口付近(河原であれば、一般道からの入り口付近)に多い。犬は、散歩中、させてもらえそうな場所に辿り着くと、すぐにモヨオスのである。特に、土がある場所で、草が生えていなかったり刈り込まれていたりする、裸地に近い場所に良く見られる。

 一方、鹿の場合は、森の中でも開かれていてある程度遠くを見通せる場所に、よく落ちている。警戒心の旺盛な鹿のこと、無防備なひとときを過ごすために、危険を察知しやすい場所を選ぶのだろうと、勝手に思っている。現に、当地の森では、自分が思う場所で鹿FNがよく見つかった。

 ところが、最近の経験によれば、そういった場所で「見つかった」という過去形となってしまう。昨年の秋に鹿FNがよく見られた場所では、今年はそれほど見られないのだ。条件は相変わらず良さそうなのに、である。

 おそらく自分のせいではあるまいか、と思っている。自分がその場所にしょっちゅう入り込んでいたことから、鹿が人間の気配を感じ、その場所で用を足すのを避け始めてしまったのではないか、ということだ。

 それとも、実は鹿はランダムな場所でモヨオスのであって、FNの在りかがいつも同じであるということはない、ということなのだろうか。
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