昨日は、和名のないムナクボシバンムシ Hadrobregmus ishiharai を結局のところ17頭採集した。
あまり採るつもりはなかったのだが、もしかしたら今度こそ♀が混じるのではないかという期待を抱いて、持ち帰って検鏡した。
その結果、やはり、17頭すべてが♂だった。
ケヤキ樹皮下で越冬しているのは♂だけ、ということなのだろうか。雌雄で越冬場所が異なる、などということがあるのだろうか。
なお、雌雄の判別は、今回はいちいち交尾器を抜かずに、触角先端節の形状を確かめて行った。
♂の触角最先端節は細長く、最大幅に対して長さはおよそ5倍↓
一方、♀の触角最先端節は比較すると太短く、最大幅に対して長さは3倍くらい↓
こういう比較ができるのも、あつぎ郷土博物館の標本が♀だったおかげである。
また、今回の個体17頭いずれも、あつぎ郷土博物館の♀個体ほどの体長はなかった。
今回の調査結果は、次のとおり。
- 元箱根港と箱根町港以外の芦ノ湖遊覧船の港である湖尻〜桃源台では、前二者のような環境(オープンなテラスにケヤキの植栽)に乏しく、越冬中の本種が見つかる可能性はかなり低いと思われる。
- 元箱根港と箱根町港のテラスのケヤキで見つかる越冬中の本種は、すべて♂である。
これで調査を終了して、報文を書き進めることとしよう。
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