虫屋の格言の一つに、「虫は採れるときに採っておけ」というのがある。ある時期にある場所へ行けば間違いなく採れると思っていた虫が、あるとき忽然と姿を消してしまう、ということが起こるのだ。虫の発生源はけっして長続きすることはない、というのがその主な理由だが、理由が全く不明なまま消息を絶つ虫の例も少なくない。
この格言にしたがって、図鑑に載っていない種不明チビヒラタムシ(
Notolaemus sp.)を追加採集しに、川崎市側の多摩川河川敷のオニグルミ林へ行ってきた。自分の感じでは、おそらく9月中が最も採りやすい。
前回(9月8日)6頭が採れた、↓画像左側の手前に伸びている枯れ枝。
ところが、今日はオニカクムネチビヒラタムシが1頭落ちただけだった。
これは誤算だったが、気を取り直して、前回1頭だけ採れた別の枯れ枝を叩いてみる(↓画像の中ほどの手前の枝、と言ってもわかりにくいが)。ちょっと高い場所にあるので、棒が届く範囲でしか叩けない。
幸い、狙いのチビヒラタムシが複数落ちてくれた(↓♂ピンボケ、♀)。
このチビヒラタムシは、オニカクムネチビヒラタムシと並んで最小クラスの小ささのため、自分の「染み」だらけの叩き網↓に落ちても、分からないときがある。
初めは3頭見つかったが、じっと目を凝らすと、もう2頭落ちていてくれた。
他にも色が濃いチビヒラタムシが落ちるが、それはウスグロチビヒラタムシ↓で、一回り大きいので直ぐに分かる。
これだけで、今日の採集は終了。
狙いのチビヒラタムシは計5頭(2♂3♀)採集。
オニカクムネの方は2頭だけ採集。
この種不明チビヒラタムシ(
Notolaemus sp.)は、愛媛大に行かれた吉〇さんに数頭預かってもらっている。いつか種が明らかになることを、心待ちにしている(その日が来るのか?)。
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