御事異見さんの卓見どおり、決勝進出!
さて、世の中、「偽者」の方が「本物」よりも多いのは、よくあることである。
ドウガネエンマムシとニセドウガネエンマムシ、ツマアカヒメテントウとニセツマカヒメテントウ、いずれも前者は見たことがない。
さて、お教えいただきたいのは、コガシラアオゴミムシとニセコガシラアオゴミムシ。
通い続けている川崎市中原区の多摩川河川敷では、これまでニセコガシラしか見たことがなかったが、先週水曜(16日)の採集では、「コガシラ?」と思える個体を1頭摘まんで帰ってきた。
それが、下の画像の右側の個体↓。
左側の方はニセコガシラと思っている個体で、これは♀だが、♂の交尾器を抜いてウェブサイト「里山のゴミムシ」の画像と比較して暫定的な同定をしている。一方、コガシラではないかと思っている個体(↑右個体)は♀1頭のみのため、交尾器の照合ができない。
両個体が別種ではないかと思う理由は、前胸背板のわずかな形状の違い。
↓ニセコガシラは、前胸背のタテとヨコがほとんど同じ長さ。
↓コガシラではないかと思われる方は、前胸背は明らかに横長に見える。
♀の場合、このような方法で同定(コガシラとニセコガシラの判別)をできるものでしょうか?
都区部某所の4月上旬の調査で見つけた個体↓。残念ながら、これも♀。前胸背が横長であることから、コガシラに見える。
というわけで、通い続けている河川敷で何とかコガシラ♂を見つけて交尾器で同定し、その上でコガシラとニセコガシラの形状の違いをあらためて調べたいと思っている。
なお、1995年版の神奈川県レッドデータでは、ニセコガシラアオゴミムシは「個体数の減少が著しい」とある。しかし、神奈川県昆虫誌2018を見ると、両種は記録の上では県内で拮抗しているようである。
(追記)
前胸背のタテとヨコの長さがほぼ同じと思われる個体の、♂の交尾器画像を角度を変えて2枚貼ります↓。「里山のゴミムシ」にある交尾器画像に照らして、ニセコガシラの方であると理解していました。
(再追記)
上の個体の交尾器の屈曲部を覆っていたヌメリを取り除いてみました。側片?(まだヌメリがありますが)とともに、ニセコガシラアオの原記載文にあるコガシラアオの交尾器図と一致するように見えます。
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