東工大キャンパスのクズの群落でいくつもの数のヒメカンショコガネを観察していると、ときどき、クズの葉の上に小さなハムシがいるのが見つかる。
キバネサルハムシの一種である。
ここでは、広いクズの群落の中のごく一部の範囲だけに、ごく限られた数だけ見られる。昨秋も同様だった。
これだけクズの葉がたくさん繁茂しているのに、このハムシは何故数を増やさないのだろうと、常々不思議に思っている。このハムシより図体の大きいヒメカンショコガネの方が、よほど繁殖している。
虫というのは、多くの場合、必ずしも食餌の分量に見合うほどには繁殖していない。繁殖を制限する何かの作用が働いているのだろう。
しかし、時おりその制限が外れて大繁殖してしまい、「害虫」扱いされることもある。それは、虫がもともとの分布の外から移入してきたり、畑などの人工的な環境に入り込んだりする場合などに見られる。要するに、虫が「害虫」と化す場合とは、何らかの人為的な作用が働いている場合なのである。
それにしても、このハムシ、夜行性のようである(昼間も活動しているのかもしれないが)。夜に(も)活動するハムシの例は、自分が知る限り他にヨモギハムシがいるが、ハムシとしては珍しいのではないだろうか。
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