葛西海浜公園の砂浜での砂篩いで得たハナコメツキの仲間について、よく分からないまま、「クロハナコメツキ」と書いてきた。
しかし、クロハナコメツキについては、ウェブサイト「日本産コメツキムシデータ」での解説では「前胸背板と腹側板は前半部が融合状で、側縁後角には明瞭な1隆起線をもつが短く…」とあるが、これらはいずれも採集個体では確認できない。したがって、クロハナコメツキではないようである(米屋さんからも、コハナコメツキ属ではないか、とのご示唆を受けていた)。
そこで、コハナコメツキ属を解説する文献である大平(1997)で調べてみた。
結論から言えば、葛西海浜公園で採集した個体↓群は、アカアシコハナコメツキの肢が黒化した個体のようである。これが正しければ、生態的には大いに肯ける。
とはいえ、肢の色が気になるが、アカアシコハナコメツキは「地域によって腿節や脛節までが黒褐色を呈するのがいる」(大平, 1997)とのことである。このことは、恥ずかしながら知らなかった。
そこで、通常色個体であるアカアシコハナコメツキ(三浦半島産)と比較してみる(↓左:三浦半島産、右:葛西海浜公園産)
自分がクロコハナとの違いを感じている上翅基部の形状が、一致しているように見える(後ほど、該当部の拡大画像を貼付)。
♂交尾器も一致する(↓上:三浦半島産、下:葛西海浜公園産)
その他、大平(1997)に述べられている細かな外部形質についても、確認できたもの(前胸腹側板線の内側線)は一致している。
ひとつ個人的に解せないのが、大平(1997)に、クロコハナコメツキとアカアシコハナコメツキは「肢の色彩を除いてきわめてよく似ている」とされているところである。しつこいようだが、上翅基部の形状は両種の間で明らかに異なっていて、両種が「きわめてよく似ている」とは思えない。下に画像を貼るが、いかがだろうか↓(上:クロコハナコメツキ川崎市産、中:葛西海浜公園産、下:アカアシコハナコメツキ横須賀市産)
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