ちょっとだけ前の話になるが、5月1日に箱根の芦ノ湖畔で採集したツツジトゲムネサルゾウムシ(らしき個体)↓と、6月9日に世田谷区の二子玉川の駐車場わきで採集したツツジトゲムネゾウムシ(らしき個体)↓↓を比較してみた。
その結果、外形・♂交尾器ともに、自分には区別がつかなかった。専門家が見たら違う結果になるかもしれないが、今のところ自分としては両個体群は同種と考えざるを得ない。
5月初めの芦ノ湖(標高723m)の湖畔では、ツツジは未だ花を咲かせる前である。一方、6月初旬の東京都区部では、ツツジは花を散らせてしばらく経つ頃である。それほど活動期(すなわち生態)に違いがある(東京都区部では5月初めにツツジトゲムネサルゾウムシは見られない)のに、両者は同種であるとすれば、どういうことか。
思えば、都区部で普通に見られる虫で、他の地域では生態を大きく異にする例は、他にもいくつかある。トラフコメツキ、コケシジョウカイモドキ、エチゴキバネハムシダマシ(ニセハムシダマシ)、キクイツツキノコムシといった虫たちは、東京都区部という低地の市街地内で普通に見られるのに、西日本など他の地域では山間に生息する虫だという。単に分布が標高差を含めて広いだけなのか、それとも地域によって生態メカニズムが異なっているのか。
虫の生態はよく分からないが、ツツジトゲムネサルゾウムシもそんな例なのかもしれない。
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