昨日はキボシコオニケシキスイが増えているという話をしたが、今日のネタは、これまでもときどき取り上げているホンドトビイロクチキムシ。この虫は、この時期の夜間、近場の各所で大木の樹幹上などに多数見られる。
このホンドトビイロクチキムシは、私が近場で雑甲虫を探し始めたときは東京都からの記録がなかった。私はその当時多数の生息を目の当たりにして、よもやクリイロクチキムシの誤同定でもあるまいし、たいへん不思議に思ったものだ。
このように東京都区部でこれまで見られなかった特定種が急増すると、国外からであれ国内からであれ、外から移入したのではないかと疑われる。昨今の例では、今や至る所で見られるキマダラカメムシやモンクチビルテントウが挙げられる(どちらも海外からの外来種とのことだが、東京では国内外来と思われる)。
では、ホンドトビイロクチキムシは、私が雑甲虫探しを始める直前の時期に東京に移入したのだろうか。しかし、そのように推測する手掛かりは何もない。
そもそも移入種は、移入当初は数を爆発的に増やし、その後数を減らして安定化する場合が少なくない。アオドウガネ(とある理由から、国内移入種ではないかと推測している)や、ヨコヅナサシガメ(数年前はよく話題に取り上げられていた)がその例だと思っている。
しかし、ホンドトビイロクチキムシは、私が近場で多数見つけてからもう15年近く経つが、いっこうに数を減らす様子を見せない。ゴミダマ大図鑑の筆者が東京在住であれば、間違いなく★は一つしか付けなかっただろう。
いつも思うのだが、どの種が東京都区部に特異に多いのかを知るには、他の地域の様子を知らなければならない。ホンドトビイロクチキムシは、都区部以外の地域でも数が多いのだろうか。
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