今さらながら、展足は苦手である。
小さい頃から細かなプラモデルを作るのが苦手で、もともと手先が不器用であると自覚している。
美しく展足するためには、下手くそな者にはそれなりに時間と工夫が必要である。
まず、酢酸エチルで〆た後、虫の体が最も軟らかくなる最適のタイミングで展足を始めなければならない。展足のための時間がいつになったらとれるかを見越し、そこから逆算して酢酸エチルで〆る場合も少なくない。
また、粘着シートの上で下手くそなりに形を整えても、時間の経過とともにせっかく整えたはずの形が変わってしまうことも多い。伸ばした肢が、いつの間にか縮んだりするのである。
最も厄介なのは、乾燥していくとともに猫背な標本となってしまうことである。これは、コメツキムシやルリクワガタに顕著に見られる現象である。それを防止するためといって、すべての個体の背中に重石を置くわけにもいかない。
したがって、本来は、展足した標本もまだ乾燥しきっていないうちは、頻繁にチェックしなければならない。展足後も、それなりに時間と労力を要するのである。
形を整える作業が好きな人にとっては、時間がとられることなど何でもなく、むしろ楽しい時間なのかもしれない。しかし、自分は、虫を見つけ出す時が最高に楽しい時間であり、採集した虫を眺めるのも楽しいことは楽しいが、整形に時間をとられるのは実はあまり好きではない。
採集した虫の形を労力なしに整えてくれる、「自動展足機」なるものがもしもあったら、多少高価でも買い求めることであろう。
さて、怒涛のような多忙な日が終わり、年末の休暇で明日(月曜)の便で帰京する(帰国は火曜)。したがって、今日(日曜)の採集は、なし。展足する時間がとれないからである(冷蔵庫に入れておくという手もあるのだろうけれど)。
昨日採集したゴミムシ↓。左のヒラタゴミムシは、似た者2種のうちの数が少ない方だった。これも、ちゃんとピンセットに水を含ませて触角を伸ばせばいいのだろうが、今はそこまでやっていない・・・
ログインしてコメントを確認・投稿する