タウルスエンマコガネ
Onthophagus taurus の話題。
既報どおり、主が不明の獣FNのおかげで、タウルスエンマコガネの角のよく伸びた♂個体をいくつか採集できた↓。
そのとき、角のない♀個体も合わせて採集した。↓が採集個体だが、上の画像の♂よりも数が多い。採集時には、♀の方が数が多い生態をしているのかと訝しく思った。
ところが、展足をしていると、角のない個体の中に、前肢の脛節が太いのと細いのとが混じっていることが分かった。太いのが♀、細いのが♂である。
どちらの個体も角がないが、左が♂、右が♀である↓。
すなわち、タウルスエンマコガネには、角が全く発達しない個体が結構いるのである。けっして角が折れているわけではないのだ。
細かく見てみると、角がないと思っていた個体群の中に、角が微妙に出ている♂個体が混じっていた。↓の手前の個体が、この中で角が最も認められる♂個体である。
上の画像と同じ二個体↓。向こう側の♂個体は、角が微妙に認められる。しかし、既述どおり、角が全く認められない♂もいる。
不思議と、中途半端に角が発達した個体(↓例:ワシントン市内で見つけた個体の画像を再掲)は一つも混じっていなかった。
結局、立派な角の♂個体以外に(♀と思って)採集した17個体の中は、数えてみると♂7:♀10であった。もちろん、今回の採集だけでは♂の中で角の発達した個体とそうでない個体の発生率は分からない。先日は見知らぬ獣FNで相当数採集できて幸運だったが、タウルスエンマをまとまって採集することは(牧場に入り込みでもしない限り)難しそうなので、これ以上の知見は得られないと思う。
それにしても、♂なのに角が全く発達しない個体が多数いるとは、あたかもJUNさんがゲニを調べて喝破しておられた
ツノボソヒラツノキノコゴミムシダマシのようである。
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