Coleptさんのおかげで、自分の採集個体にナカグロキバネクビナガゴミムシが含まれていないことが分かった。
それでは、上翅の点刻の様子が明らかに異なって見える次の2個体↓は、同種でいいのだろうか?(画像再掲)
これを探るヒントを、Themusさんからいただいた。それは、佐賀の西〇さんによる、クビナガゴミムシ属 Odacantha に関する解説報文(西田, 2000)。そこには、チャバネ、ナカグロキバネ、ハガ、そしてブロンズの4種が交尾器画像とともにわかりやすく比較されている。Themusさん、ありがとうございました。
そこで、上の一つめの個体(大田区産)の交尾器を抜いてみた。
ぬめりを取り切れていないが、陰茎が屈曲していて、西田(2000)によればこれは明らかにナガチャクビナガゴミムシのそれである。
では、二つめの個体(川崎市中原区産)はどうか?
残念ながら、♀だった。
しかし、この個体が仮にナガチャやナカグロキバネ、そして体長の小さなハガでもないとすると、もしかしたらブロンズかもしれないという可能性が浮かび上がってきた。ブロンズは保育社図鑑では分布が琉球とあったので、よく見ていなかったのだが、どうやら西日本に広く分布し(西田, 2000)、さらに、千葉県産も見つかっているようである(Themus氏情報)。
あらためて保育社図鑑のブロンズのプレート標本を見ると、小さくて必ずしもはっきりしないが、上翅の点刻がチャバネ等と比べて大きそうに見える。
そこで、ブロンズの千葉県産を記録した月刊むし(640号:2024年6月号)を見てみた。
ぱっと見、上の二つめの個体(川崎市中原区産)と、とてもよく似ている。
ただし、保育社図鑑のブロンズの解説には、「上翅の様子は前種(ナガチャ)に似ている」とある。いったいこの記述はどこまで厳密なものなのだろうか? この疑問は残る。
いずれにしても、♀個体で同定しきれるかどうかを含めて、西〇さんに問い合わせるなど、もう少しだけ追究してみたい。
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