今日は「駒場野里山ホタルの会」による駒場野公園の定例の調査日。メンバーがおのおの得意分野(鳥・植物・キノコなど 自分は甲虫)の生息調査を行う。
シラカシからにじみ出ている樹液には、アカマダラケシキスイやモンチビヒラタケシキスイなどがいて、そこでヒメトゲムシを探すと、1頭だけ見つかった↓
当然、タイワンヒメトゲムシであろうと思いながらも、この公園では初採集のため持ち帰ったところ・・・
上翅の会合線沿いも点刻に満ちていた。タイワンであれば、会合線沿いの一定幅には、ほとんど点刻がないはずだ。
下唇基節の点刻の様子をチェックすると、後縁あたりで点刻は疎であった。タイワンであれば、点刻は一様であるはずである。
残念ながら♀であったため、交尾器の形状による確認はできないが、上記特徴から、この個体はクロヒメトゲムシであることに間違いないだろう。
クロヒメトゲムシは、関東地方ではこれまで稲城市〜町田市〜横浜市北部といった多摩丘陵の一角でしか分布が確認されていない。皇居でもさんざん探したが、すべてタイワンだった。
というわけで、クロヒメトゲムシの東京都区部での初記録となりうる発見となった。直ぐ近くの東京大学駒場構内ではタイワンを確認しているので、この唐突な発見にちょっと驚いている。
※ クロヒメトゲムシのタイプ標本(ロンドン自然史博物館所蔵)は、実はタイワンであることが確認されている。したがって、正確に言えばこの個体は未記載種ということとなる。
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