フラーバラゾウムシは、スグリゾウムシやチビツチゾウムシ類などと同様に、♀ばかりの単為生殖である。
単為生殖は、これらクチブトゾウムシ族に例が多い。その中で、よく似た種を判別するには、貯精嚢の形状を見ることが確かな方法である。コカシワクチブトゾウムシ、ケブカクチブトゾウムシ、コクロホシクチブトゾウムシなどの判別には、貯精嚢の形状を見るのが手っ取り早い。
一方、フラーバラゾウムシは、外来種であり、日本では一属一種であるため、外見から他種との区別が容易で、同定のためにわざわざ貯精嚢を引き出す必要はない。というわけで、自分はフラーバラゾウムシを多数採集・観察していながら、まだ貯精嚢の形状を確認したことがなかった。
昨日は、ふと思いついて、フラーバラゾウムシの貯精嚢を確認しておこうと、採集しに行った(といっても、所要20分ほど)。貯精嚢は腹の奥の方にありがちなので、抜き出すには、手前の産卵器などと一緒にずるずると引き抜きやすい新鮮な個体が良いのだ。
その結果、貯精嚢はこんな形だった↓。独特なのだろうが、ツチゾウムシ属のものと似ていなくもない。
まだヌメヌメが除去できていないが、こうして画像に収めて資料にしておけば、何かのときに役立つかもしれない。
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