昨秋来の都区部某所の調査において、謎が続いているのが、ケヤキ・ムクノキのチビタマムシ問題である。採っても採っても、自己同定によればヤノではないナミガタチビばかりなのだ。K澤氏も今のところ同様の状況と聞いている。
先の21日の調査においては、梢に何とか網が届くケヤキの若木を見つけ、若葉をスイープ。すると、チビタマが2頭入った。どちらも大きめの個体だっただけに悪い予感がしたが、そのとおり2頭とも♀だった。♂なら分かりやすかったのだが。
21日の♀個体の交尾器先端↓。1対の尾突起は相対的に太く、自己同定ではナミガタ。
比較のために、昨日鎌倉で採ってきた♀個体の交尾器先端↓。尾突起は相対的に細く小さい。自己同定ではヤノナミガタ。
ちなみに、昨日同じケヤキで採ってきた10個体は♂7頭♀3頭で、自己同定すべてヤノナミガタ。♂交尾器はいずれも明らかにヤノナミガタのものだった(♀は1頭、やや分かりにくい個体があったが)。
某所の調査においてナミガタは意外なところで叩き網に落ちることがあるが、だからといってケヤキの若葉にナミガタが2頭も「偶然に」付いていたとは思えず、やはりケヤキの葉を食していたと考えるべきだろう。
そこで、今のところの推論は、「ナミガタチビタマムシは、ケヤキの葉も食する」というものである。そして、現在の某所においては、何らかの理由で、ナミガタが優占してしまっている、ということではないだろうか。
ナミガタがケヤキの葉も食べるという観察例がこれまでなかったとすれば、さらに探究する必要がある。次回は、ケヤキの葉から是非とも♂を採りたい(あるいは、誰か採ってください)。
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