先般のコガネムシ研究会大会の講演会で、特定の地域のコフキコガネ♂の交尾器に強く張り出した特有のコブが見られる(↓画像左の交尾器)、という発表があった(演者:日暮氏)。
その地域は、神奈川県全域、山梨県道志村、東京都の多摩川以西(高尾山を含む)、静岡県の富士川以東(伊豆半島を含む)及び千葉県南端部、とのことである。その地域内には、典型的な交尾器を持つコフキコガネ♂は見られない、という。こうした個体群は、かつて、ゴテンバコフキコガネとして亜種記載がなされ、その後シノニムとされたという経緯があるようだ。
さらに、その特定地域の周辺には、中間的な形状の交尾器を持つコフキコガネが見られるとのことである(日暮氏は、「移行帯」と呼んでいる)。
その「移行帯」には、東京都区部が入っているように見える。
そこで、たまたま手元にあった本年採集した2個体(港区・目黒区産)を日暮氏に送付して検してもらったところ、港区個体はコブがよく発達した中間的形質、目黒区個体はコブの発達の弱い中間的形質、とのことであった。
やはり、東京都区部は中間的形質の♂を安定して産する地域(日暮氏による「移行帯」)なのかもしれない。
なかなか面白いので、来年は見つけたら採集しておこうと思う。
日暮氏は各地のコフキコガネ♂を検したいとのことですので、どうぞ皆さんも採集して送ってあげてください。
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