今日も、自宅にいる間はウダウダと仕事していた。
しかし、午後は弊大学日吉キャンパスで行われた、「昆虫のサイエンス最前線」と題するシンポジウムを聴きに行った。
講演は5つ。
最初の演者は、わが大学わが学部の上村准教授で、題は「昆虫の交尾器と多様な進化」。同准教授は、昨年のイグ・ノーベル賞受賞者。話は、その賞の対象となった、♀がペニスを持つチャタテムシの話に及ぶ。話の要点は、次のとおり。
雌雄を分けるのは、卵子を作るか精子を作るかにあるが、実は卵子と精子の違いは、配偶子としての大きさの違いでしかない。小さな配偶子(精子)を持つ♂は、その分精子を多数作り出すことから、交尾に積極的になり、他方、大きな配偶子(卵子)を持つ♀は、作り出す卵子は数が少なく、そのため交尾に慎重になる。このように、雌雄は利害が必ずしも一致せず、有性生殖というのは、協調行動ではなく妥協の産物である。
ところが、♀がペニス様の生殖器を持つトリカヘチャタテムシは、どうやら♂は精子だけでなく栄養素を♀に送り込むらしい。このことから、♀は交尾に積極的になり、それがペニスのような生殖器を持つように進化した理由ではないか、とのことであった。
他の演者(五箇公一氏も含まれる)の話は、またネタのないときにでも、紹介します。
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