この盛夏の時期に、しかも夜に、ケヤキやムクノキの樹皮捲りをする虫屋は居るものだろうか。コトの顛末を書いてみる。
日曜夜は、蒸し暑く、かと言って雨が降らずに乾燥しているので、虫探索に良い夜ではなかった。そんなときは気合を入れずに、普段あまり足を運ばない、ごく近所の公園へ行ってみた。
そこはムクノキやケヤキが多いが、いかにも市街地内の公園という感じで、崖地がある他は特徴のない場所である。
木を一本一本見て回ると、ムツボシテントウが数多く幹上に出ているのが観察された。
ムツボシテントウは、自分が見るところでは、気温の高低にあまり左右されず、居るときは居るし、居ないときは居ない虫である。観察される個体数の多寡は、その生態サイクルによるものであろうと思われるが、年に何回産卵から羽化までを繰り返すのか、自分には分からない。
ふと、まだ羽化後まもないであろうテネラル色の個体が見つかった↓。
そこで、思った。羽化直後の個体がいるということは、どこかに蛹が居るのではないか、と。
自分はムツボシテントウの蛹をこれまで確認したことはなかった。そこで、樹皮下で蛹化するのではないか、と予想した。
そうして、時ならぬ樹皮めくりが始まったのである。
しかし、テントウムシの蛹らしきものは、そう簡単には見つからない。
幼虫が1頭見つかった↓。これは、ムツボシテントウの幼虫と思われる。
そして、何本目かの木の樹皮下で、ようやく何かの蛹を発見↓。ピンク色である。うーむ。
とりあえず、持ち帰ってみた。蛹にはエサは要らないから、放っておけば羽化するだろう。
すると、翌朝にはもう羽化していた。早っ。新種、モモイロヒメテントウ?↓。
しばらくすると、紋が浮かび上がってきた。
やはり、ムツボシテントウの蛹だった。
蛹がピンク色だったのは、もともとそうなのか、羽化直前だったためか、よく分からない。また、蛹化する場所については、常に樹皮下なのかどうか、たった1頭だけの観察のため、結論付けることはできない。
おまけ。何故かコクロヒメテントウが1頭、夜にケヤキの樹幹で活動していた↓。
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