アオツヤキノコゴミムシダマシは、東京都区部でも普通に見られる黒い小さなゴミダマである。
その甲の光沢について、ゴミダマ大図鑑では、「背面は銅色に帯びた金属光沢をもたない」とされている。自分もこれまで多くの個体を見てきて、特に精査したわけではないものの、記述のとおりの印象を抱いていた。例えば、この集団には、黒い光沢タイプの個体しか見られない(と思う)↓(2010年8月8日東京都目黒区撮影)。
ところが、港区某所に見られるアオツヤキノコゴミムシダマシには、↓画像左個体のような銅色光沢を持つ個体が多い。右個体も同所採集で、こちらの方がなじみのある光沢なのだが、そこではこのタイプの方が少ないのである。
左個体について、当初は、もしかしたらクロツヤキノコゴミムシダマシなのではないかと疑ったのだが、そもそもサイズがアオツヤそのものである(クロツヤは大きい)。
そこで、上翅を拡大してみた↓。
左右の個体では、縦条溝の間の間室における点刻の明瞭さに違いがあり(左:間室は平滑で点刻は明瞭、右:間室は平滑でなく、点刻はないか不明瞭)、また、条溝の様子も違って見える(左:条溝は深くてくっきりしている、右:条溝は上翅後端に近づくにつれ浅くなる)。
どちらもアオツヤキノコゴミムシダマシの個体変異の範囲内なのだろうが、港区のこの場所ではちょっと違和感を覚える個体が多いのである。
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