mixiユーザー(id:2810648)

日記一覧

●「狐憑きの女」 森詠著 二見書房 11年版 648円 長屋の殿様 剣客相談人2。文史郎が那須川藩を出奔して半年、剣客相談人の仕事も、なかなかなく困っていた。そんな中、大大名の殿様に見そめられた女が狐憑きとなり、実家の商家に戻った。相談事とは、

続きを読む

●「GOSICK(ゴシック)PINK(ピンク)」 桜庭一樹著 角川書店 15年版 1100円 ゴシックシリーズの新大陸編の第3弾。本書は、新大陸に到着して2日目の物語。この日、ヴィクトリカと一弥の事務所(グレイウルフ探偵社)とアパートメントが手に入るのだ。本

続きを読む

●「パリわずらい江戸わずらい」 浅田次郎著 小学館 14年版 1400円 著者のエッセイ本である。本書は、主に日本ペンクラブ会長になって世界を飛び回っている間に書かれている。本書を読むと、著者が責任感が強く「私がやらなければ」と思ってしまい、本来

続きを読む

●「貸し物屋お庸ーー江戸娘、店主となる」 平谷美樹著 白泉社 15年版 690円 時代は元禄7年。江戸神田大工町の大工の棟梁・儀助の長女お庸は、活きのいい大工に囲まれて自分のことを「おいら」と呼ぶ口の悪い娘(15歳)であった。そのお庸の家が兇賊に襲

続きを読む

●「虚空の旅人」 上橋菜穂子著 偕成社 07年版 900円 NHKで、「守り人シリーズ」の第1巻「精霊の守り人」の実写版ドラマが始まった。本書は、その守り人シリーズ4(全部で10)にあたる。前に読んだはずだが、ほんの2〜3カ所しか覚えていなかった。このシ

続きを読む

●「デズデモーナの不貞」 逢坂剛著 文芸春秋 99年版 1524円 逢坂の百舌シリーズの最新版を読んだ関係で、本書を手にとった。本書には、池袋西口の裏通りにある小さなバー「まりえ」を舞台にした5話が収録されている。「まりえ」には、様々な訳あり人物

続きを読む

●「幻想神空海」 夢枕獏著 マガジンハウス 14年版 1500円 先日、成田山新勝寺に取材に行って、空海と真言密教について少し記事にした関係で、本書を目にしたので読んだ本。本の後半は、夢枕と宮崎信也氏(高野山真言宗・般若院住職)の対談で、空海のと

続きを読む

●「大東京三十五区ーー夭都七事件」 物集高音著 祥伝社 02年版 1800円 昭和7年、早稲田の不良書生にして雑誌の種取り記者・阿閉万(27歳)が出版した「新聞集成 明治怪事件録」が大当たりした。早速、2匹目の泥鰌を狙った万だったが、肝心のオチが書け

続きを読む

●「訣別の森」 末浦広海著 講談社 08年版 1600円 江戸川乱歩賞の作品を読んでみようと、借りた本。面白かった。主人公は、ドクターヘリの操縦者の槇村宏樹。彼にはドクターの恋人・佐智子がいるが、なかなか「ついて来てくれ」と言い出せない。そこには

続きを読む

読書紹介1509・「呪海」
2016年03月10日14:35

●「呪海」 平谷美樹著 光文社 02年版 848円 聖天神社怪異縁起シリーズ1。今回の舞台は、岩手県下津町神嶋地区の神嶋神社。この神社は、人形供養で有名。しかしこの神社には、地形的な秘密があった。三陸沿岸の神嶋湾を地区内に取り込んでいることから

続きを読む

●「剣客相談人ーー長屋の殿様 文史郎」 森詠著 二見書房 10年版 648円 下野国の那須川藩の藩主・若月丹波守清胤は、松平家から若月家に養子となり藩主となった。1万8千石の那須川藩は、財政が逼迫していた。それを立て直すべく、抜本的で徹底的な藩政

続きを読む

●「裏切りの日日」 逢坂剛著 集英社文庫 86年版 533円 本書は「百舌シリーズの0」で、百舌が登場する前の小説である。本書には、百舌シリーズの登場人物・警察庁警務局特別監察官(警察の警察)津城俊輔が登場している。時代は、1981年(本書の初版が出

続きを読む

●「壺空ーー聖天神社怪異縁起」 平谷美樹著 光文社 04年版 925円 聖天神社怪異縁起シリーズの2作目。本書のテーマは、縄文から弥生への移行期(2300年前)に何があったか? というもの。東北地方では、この移行は平和裡に行われたとされている。本書で

続きを読む

●「大東京三十五区ーー冥都七事件」 物集高音著 祥伝社 01年版 1800円 東京の区が35区あった、昭和6〜7年頃の話。主人公の早稲田の芋ッ書生にして、雑誌の種とり記者の阿閉万(よろず)は、明治時代の新聞から「明治怪事件録」なるものを板行(はんこ

続きを読む