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日記一覧

●「亜玖夢博士の経済入門」 橘玲著 文芸春秋 07年版 1571円 亜玖夢博士70歳は、世界の諸般の学問の精髄を極め、その学識のすべてを傾けて「衆生の救済」を決意し、無料相談所として「亜玖夢研究所」を設けた。それは新宿歌舞伎町のピンサロとラブホテル

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●「プレイバック」 レイモンド・チャンドラー著 早川書房 16年版 1700円 本書は、村上春樹訳の私立探偵マーロウシリーズ第7巻で最終話。チャンドラーの遺作となった。原案は、47年に映画のシナリオとして書かれたが映像化されなかった。それを材料にし

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●「ストレンジャー・イン・パラダイス」 小路幸也著 中央公論新社 16年版 1300円 本書は、読んでいて心温まる本。テーマは、地域再生。本書の主人公は、IT企業の広報をしていた土方あゆみ。彼女は、いろいろあって故郷の晴太多(はれただ)を再生するた

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●「湖賊の風」 高橋直樹著 講談社 01年版 2000円 湖賊と読んで、琵琶湖の水賊及び本願寺門徒、蓮如(1415〜98)と連想した。果たして本書は、応仁の乱(1467〜77)に突入した室町幕府(1392〜1573)が無政府状態におちいった中で、琵琶湖49浦の1つ堅田

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●「ペリー」 佐藤賢一著 角川書店 11年版 1700円 ペリーが江戸幕府と「日米和親条約」を結んだのは、1854年3月31日。ペリー60歳を迎えようとしていた時であった。本書は、太平洋航路というものがまだなかった時代に、アメリカからアジアに行くのに大西

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●「悪党重源(ちょうげん)ーー中世を創った男」 高橋直樹著 文芸春秋 10年版 1571円 奈良の大仏が造像(建立)されて400年後、平安時代末期に灰塵に帰した奈良の地で、焼け落ちた大仏再建を託された大勧進の僧・重源は61歳になっていた。時はまさに源

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●「マルクス最後の旅」 ハンス・U・クリスマンス著 太田出版 16年版 2400円 本書は、1882年から83年にマルクスが亡くなるまでの1年間を描いている。肺病となったマルクスは、エンゲルスの援助で82年4月から療養のためアルジェ、南フランス、スイスに旅

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●「閻魔の世直し」 西條奈加著 新潮社 13年版 1400円 善人長屋シリーズの2冊目。主人公は、18歳になった差配の娘・お縫。長屋の、20歳の文吉とは幼馴染で、今も子供時代と同じにじゃれ合っている。今回は、「閻魔組」と称する若い凄腕の侍3人が、江戸の

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