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日記一覧

●「アフリカの蹄(ひずめ)」 帚木蓬生著 講談社文庫 97年版 667円 アフリカの蹄とは、アフリカ大陸が牡牛の形をしていて、その蹄部分。つまり、南アフリカをさす。本書の主人公・作田信は、30歳の心臓外科医。留学で、南アフリカにやってきた。この国

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●「長く高い壁」 浅田次郎著 角川書店 18年版 1600円 「長く高い壁」とは、万里の長城のこと。主人公の従軍作家・小柳は、人気の探偵作家ということで、北京から密雲の張飛嶺(長城の1つ)守備隊に派遣された。張飛嶺で、守備隊第1分隊10人全員死亡の原

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●「純忠ーー日本で最初のキリスタン大名になった男」 清涼院流水著 WAVE出版 18年版 1700円 大村純忠は戦国時代の1533年に生まれ、秀吉が九州征服を果たした1587年に54歳で亡くなった。純忠がキリスタンになったのは、その教義よりもバテレン(司祭職に

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●「千日紅の恋人」 帚木蓬生著 新潮文庫 08年版 590円 著者にはめずらしい恋愛モノ。主人公の時子は38歳、2度結婚している。1度目の夫は、結婚後しばらくして交通事故で失った。2度目の夫は、姑との仲がうまくいかず別れた。今の彼女の仕事は、介護施設

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●「マイ仏教」 みうらじゅん著 新潮社 11年版 680円 釈徹宗氏が薦めた本。少年の頃に「怪獣ブーム」(マイブームのこと)にはまり、祖父の手引で仏像に触れた時「怪獣と同じだ」と仏像ブームにはまり、あげくは寺の住職になることが夢となり、仏教関係

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●「ジャパゥンーールイス・フロイト戦国記」 清涼院流水著 幻冬舎 18年版 1500円 本書は、フロイスの来日(1563)から京で公方の足利義輝に謁見する(1565)までの、1年7カ月を描いた本。ちなみに、この本の原本たるフロイスの「日本史」を読むにあたり

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●「雪中末梅図」 杉本苑子著 集英社文庫 85年版 440円 短編が7編。表題の「雪中末梅図」は、出世をねらっている幕府の高官たちの争いを、ミステリー風に描いた話で、あまり面白くはなかった。1番良かったのは「反古庵と女たち」で、反古庵とは5代目市川

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